心筋梗塞、脳梗塞、重症四肢虚血といった虚血系疾患は血管が何らかの理由で詰まり血液が流れなくなった組織が死んでしまうことに起因する病気です。これらの疾患に対する一般的な治療は組織が死ぬ前に詰まった血管を再灌流させてやることですが、いったん血液が流れなくなって壊死してしまった組織の再生は非常に難しいのが現状です。壊死した組織を再生させるためにはまず新しく血液を巡らせ改めて栄養、酸素を行き渡らせることが必要ですが、そのための血管新生を促進させる治療方法は現在まどのところ確立されていません。

このような状況にあって、間葉系幹細胞が血管内皮細胞に働きかけて血管新生を促進させる作用があることが報告され、虚血系疾患に対する再生医療等製品として間葉系幹細胞の臨床試験が世界中で数多く行われてきました。ただ残念ながら、間葉系幹細胞単体ではターゲットとなる虚血系疾患に対する十分な治療効果が確認されず、多くの臨床試験が失敗に終わっています。

当社の開発するミノキシジルhAP細胞は、細胞レベルの評価ではありますが、間葉系幹細胞単体よりも高い血管新生促進作用が示されており、現状を打破できる可能性を秘めています(https://orchard-bio.jp/business/development/)。オーチャードバイオ株式会社はミノキシジルhAP細胞を共同で開発していただけるパートナーを探しています。